本サイトはアフィリエイト広告(PR)を含みます

一般 比較検討中

AGA治療法の推奨度一覧|日本皮膚科学会ガイドラインの原文まとめ

AGAの治療法について調べると、クリニックや商品ごとに「効果がある」という説明が並び、何を基準に比較すればよいか分かりにくくなります。日本皮膚科学会は「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版」で、14項目のCQ(クリニカルクエスチョン=治療法ごとの問い)それぞれに、A・B・C1・C2・Dの5段階の推奨度を付けています。この記事では、ガイドライン原文の表1とCQごとの推奨文をもとに、推奨度を整理します。

推奨度は5段階で決まる

ガイドラインの推奨度は、エビデンス(根拠)の質を基準にした5段階です。記号と意味の対応は原文どおり次のとおりです。

この分類は、日本皮膚科学会編「皮膚悪性腫瘍診療ガイドライン第2版」の分類基準に準拠したものです。ただし原文には、本文中の推奨度が必ずしもこの判断基準に一致しないものがあり、エビデンスが国際的に不足していることや日本の事情なども考えて、委員会の合意(コンセンサス)で決めた項目がある、とも書かれています。

また、推奨度は学会の診療ガイドラインが付けた評価です。国(厚生労働省)が医薬品を承認しているかどうかとは別の物差しなので、混同しないようにしてください。

14項目の推奨度一覧

原文の表1「Clinical Questionのまとめ」に記載された、CQ1からCQ14までの推奨度です。

CQ治療法推奨度
CQ1フィナステリドの内服A(男性型脱毛症)/D(女性型脱毛症)
CQ2デュタステリドの内服A(男性型脱毛症)/D(女性型脱毛症)
CQ3ミノキシジルの外用A(推奨文では男性型脱毛症は5%、女性型脱毛症は1%のミノキシジル)
CQ4植毛術自毛植毛術はB(男性型脱毛症)/C1(女性型脱毛症)。人工毛植毛術はD
CQ5LEDおよび低出力レーザー照射B
CQ6アデノシンの外用B(男性型脱毛症)/C1(女性型脱毛症)
CQ7カルプロニウム塩化物の外用C1
CQ8t-フラバノンの外用C1
CQ9サイトプリンおよびペンタデカンの外用C1
CQ10ケトコナゾールの外用C1
CQ11かつらの着用C1
CQ12ビマトプロストおよびラタノプロストの外用C2
CQ13成長因子導入および細胞移植療法C2
CQ14ミノキシジルの内服D

推奨度の右側にある「男性型脱毛症」「女性型脱毛症」の区別は、原文が男女で推奨度を分けて記載している治療法にのみ付いています。区別のない治療法は男女共通の推奨度です。

推奨度Aは3つ、うち2つは男女で評価が分かれる

推奨度Aが付いているのは、フィナステリドの内服・デュタステリドの内服・ミノキシジルの外用の3つです。このうちフィナステリドとデュタステリドの内服は、男性型脱毛症ではA、女性型脱毛症ではDと、男女で推奨度が正反対になっています。

たとえばCQ1の推奨文は「男性型脱毛症にはフィナステリドの内服を行うよう強く勧める。一方,女性型脱毛症には行うべきではない。」です。同じ薬でも、男性型か女性型かで推奨度がまったく違う点に注意が必要です。

ミノキシジルは外用と内服で評価が違う

同じ成分であるミノキシジルでも、外用(CQ3)と内服(CQ14)では推奨度が異なります。外用はA、内服はDです。

ガイドラインはCQ14の解説で、ミノキシジルの内服について次のように述べています。「ミノキシジルは降圧剤として開発されたが本邦では認可されていない。また、男性型脱毛症に対する治療薬としても認可されている国はない」。あわせて、ミノキシジル内服の有用性について臨床試験は実施されていないこと、内服用製剤の添付文書の市販後調査欄に、胸痛・心拍数増加・動悸・息切れ・呼吸困難・うっ血性心不全・むくみや体重増加などの重大な心血管系障害が生じるとの記載があることを挙げています。そのうえで、利益と危険性が十分に検証されていないため、「男性型脱毛症・女性型脱毛症ともに行わないよう強く勧められる」と結んでいます。

一覧の使い方

この一覧はガイドラインが治療法ごとに付けた推奨度であり、特定の製品やクリニックについての評価ではありません。推奨度A・Bの治療法であっても、自分に合うかどうかは医師が診察したうえで判断します。

治療を検討する際は、この一覧を出発点として、実際の適否は医療機関で相談することになります。

次に読む悩み

参考にした資料

最終確認日: 2026-09-27